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12月19日(月)〜12月23日(金)
今週は葛飾区の印傳(いんでん)職人、矢部恵延さんを訪ねました。
矢部さんは昭和18年生まれ、23才のから修行に入り御年62才。
印傳は皮製品の一種。「印伝」とは、“インドから伝わって来た” “インド伝来” から印伝といわれているそうです。約400年前、幕府への鹿革製品の献上品を模倣して国産品を作ったことから印伝の歴史が始まりました。主な生産地は上質な鹿皮と漆が豊富な甲州です。近代まで製造方法が非公開であったために、最初から最後まですべての行程を手がけているのは山梨県に5軒、東京では矢部さんだけだそうです。
身体になじみ強度もあるため、昔は武具の一部として鎧や兜に使われ、武将など多くの日本人に多用され続けてきました。また、江戸時代には革羽織りやたばこ入れ、巾着などにも使われ、その鮮やかな文様を競い合いました。その後、変遷を経てハンドバッグ、札入れ、がま口、ベルトなど現代の身辺装飾品へと変化してきました。
東京で印傳製品を作っているのは矢部さんのところ1軒だけなんだそうです。
印傳の製造工程をザックリと説明しますと、
○ まず最初に鹿の皮をなめします。
○ 皮に色づけ(染色)をします。
○ 皮を作る製品に合わせて裁断します。
○ 漆で模様をつけます。
○ 縫製に入る前に精密な裁断をします。
○ 皮の厚みを整えます。
○ 縫製してできあがり。
印傳作りのここがツボ!
鹿革に塗る漆。漆を平均して塗るには熟練した技術が必要で、鹿革に漆を綺麗にのせるには、漆と顔料の混ぜ具合、そして、気温と湿度が大きく関係してきます。これはすべて経験からの勘でしかできない仕事だとか。
やはり、それなりにお高いだけあって、見た目にも触った感じも上質感があふれています。「いいもの見せていただきました〜!」って感じです。
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