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7月4日(月)〜7月8日(金)
深澤やすり店三代目・深澤敏夫さん(63才)を訪ねました。
難度の高い特注品のヤスリを作る第一人者です。
深澤さんが作るのは「江戸やすり」。「江戸ヤスリ」とは、機械で作られた工業製品と区別して「こだわりを持った手作り品」というプライドを込めて深澤さんが付けた名前です。現在、江戸ヤスリの職人さんは都内に6〜7人。全国でも10人程度だそうです。
「人にできない仕事をするのが生き甲斐になっちゃって、売る当てがなくても、とりあえず作っちゃったりするんですよ。そんな事しているうちに、今では世界で俺しか作れないヤスリなんかができちゃって、それなりに世界中から注文いただいてます。例えば、イタリアとかドイツとの人がギターフレットの修正用ヤスリを注文してきたりするんですよ。
「銅版画用」「スキーのエッジ磨き」「石膏像・ブロンズ像製作用」「尺八等などの和楽器製作用」「下駄作り用」「象牙細工用」「鼈甲用」「鉄砲用」「靴加工」「刀剣・鞘削り用」「外科手術骨削り」「歯科医・奥歯削り」などなど。金属の筒を2つに割った外・内両面ヤスリとか、波型の板のヤスリなど、何に使うのか想像もできないヤスリがたくさんありました。
ちなみに、深澤さんの作品で最も小さなヤスリは「たなご釣りの釣竿の先を磨くヤスリ」 木綿針の先端にヤスリの目を付けたようなサイズです。
お得意さんの中には“人間国宝”や“芸術家”などもいらっしゃって、展覧会や個展に招待されることもよくあるそうです。
「他の職人さんの技や芸術作品の奥底に、俺が作ったヤスリが役立っているのかなぁ〜と思うと、やっぱり気分はいいね〜」と。
深澤さんのヤスリ作りの様子はホームページで見られるようになっていますので、興味をお持ちの方はご覧になって下さい。
http://www.tctv.ne.jp/yasuri-/
深澤やすり店 東京都台東区東上野6-27-8 Tel: 03-3844-6608
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