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11月14日(月)〜11月18日(金)
今週は酉の市で売られる「飾熊手」を作る職人さんです。浅草鷲神社に、屋号「八百敏(やおとし)」の店を出す清田一彦(きよた・かずひこ)さんにお話を伺いました。
清田さんは、子供の頃から酉の市も家の仕事も大好きで、子供の時から家の手伝いをしていましたし、その頃から「家業を継ぐ」と心に決めていたそうです。
ご本人いわく、「病気みたいなもんで、お酉様が近づくと、ワクワクして仕方ない。」
酉の市は、11月の酉の日を祭日として、浅草の鷲神社をはじめ各地で行われる、開運招福・商売繁盛を願うお祭りです。江戸時代から続く年中行事で、歳時記にもなっていますよね。
酉の市の始まり・元祖は、現在の足立区花畑(はなはた)にある大鷲神社であるといわれています。当初は近くに住む農民が鎮守である「鷲大明神」に感謝した収穫祭のようなものでした。祭りの時には市もたって、農具や地元の農産物が露店で売られました。その農具のうち熊手が「運をかっ込む」「福をはき込む」と洒落て開運招福・商売繁盛の縁起物になっていったという事なんですね。
浅草鷲神社が賑わうようになったのは、隣に吉原がひかえているから。男性が「お酉様の参拝」を口実に外出して、その隣の吉原に遊びに出かけたということなんですね。酉の日は12日に一度巡ってくるので、祭りが2回の年と3回の年があります。よく、「三の酉」まである年は火事が多いといわれていますが、これはお酉様を口実に旦那が遊びに出にくくするために、女房たちが作ったことばともいわれています。「おまいさん、三の酉の年は火事が多いっていうんだから、ふらふら出歩かないで家にいておくれよ〜」 こんなかんじでしょうか。
清田さんのお店で売る飾熊手は大小合わせて約千本にものぼるそうです。これを家族5人一年がかりで作り上げます。
3月から本格的に作り始め、紙笹の細工物や七福神の人形など、飾り付ける段取りをしながら仕上げていきます。9月上旬からお酉様が終わるまでは全く休みがないそうです。
熊手は同じようにみえますが、お店ごとに特徴がそれぞれ違っています。八百敏でも、毎年少しずつリニューアルしてオリジナリティを出しているんだそうです。
熊手は、運がより開けるように、毎年すこしずつ大きいサイズに買いかえていくのが良いとされているんですね。売れ筋は3万円ぐらいのものですが、初めて買う人は5千円〜1万円ぐらいの小振りな物からいきましょう。毎年大きくしていく楽しみがあります。
浅草 鷲神社 http://www.otorisama.or.jp/
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