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8月1日(月)〜8月5日(金)
今週は荒川区東尾久に、桐箪笥作り67年、東京都伝統工芸士、荒川区指定無形文化財の町田金三郎さんを訪ねました。
後継者の息子さん・好男さんは、お仕事をしながらラジグラを聴いていただいているようです。
お仕事を見せていただきながら、「桐ダンスって“一生もの”っていいますけど、、、本当ですか?」と聞いたところ「うちの箪笥は300年持つよ!」との答え。
最近ではクローゼットがあるマンションに住んでいる方も多いので、なかなか桐箪笥も売れないのかなぁと思っていたら、できあがった箪笥の納め先は、半分がマンションなんだそうです。やっぱり、いい桐箪笥って一つは欲しいですよね。
10年ほど前は、70万〜80万円が主流。最近では40万〜50万円の注文が多いそうです。200万円、300万円の注文もけっこう多いそうです。
東京で、手作りの桐ダンスを手がけているのは、町田さんと、もう一軒だけ。
「手作りのいい桐ダンスが欲しい」という方からの注文が絶えることなく、注文を受けてから納品まで、通常で2ヶ月から3ヶ月。凝った物や、サイズが大きなものですと、半年ほどかかることもあるそうです。
国宝級の美術品・工芸品は必ず桐の箱に収められているものですよね。
桐には「ムシがつきにくい」「湿気を調節する」という特性があるそうです。
また、「桐箪笥は火事に強い」と、よくいわれますが、その理由の一つは、桐の木の繊維がメッシュ状になっていて、水をかけると蓄えて「燃えにくい」。近所で火事が起きたら、濡らした布団を桐箪笥にかけてから逃げる、なんて事もいわれていたそうです。 そしてもう一つ、桐箪笥が火事に強いといわれる理由があるんですが、、、
それでは「桐箪笥・誕生のエピソード」
江戸時代・明暦3年(1657)に起こった大火災「明暦の大火」
その頃 多かった箪笥は「車箪笥(ケヤキ材で作られ車輪がついてた)」といわれるもの。逃げる際に引っ張り出し、狭い路地で動けなくなり、そこに火が燃え移り、これが火事が広がる原因になった。その後、幕府によって車箪笥は禁止になった。桐箪笥は明暦の大火の30〜40年後、大阪で発明され、江戸で発達した。
桐箪笥の最大の特長は「軽いので、火事の時背負って逃げることができた!」
桐は会津産のものが最高とされ、樹齢約20年、高さ約10mのものが伐採され、アク抜きの為、雨風にさらして、じっくり乾燥させられます。
町田さんが作る桐箪笥は、引き出しを押すと、シューっと入って、ほかの引き出しがヒューっと出てくるぐらい気密性が高いんです。
まさに職人気質が息づいた、手作りの桐ダンス。サイズにしてもデザインにしても、完全オーダーメイドで、部屋にぴったりの“造りつけ”のような桐箪笥が作れます。
興味をお持ちの方、町田桐箪笥製作所のホームページをご覧になって下さい。
TEL 03−3893−3360までどうぞ。
http://www.matida-tansu.jp/
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