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5月9日(月)〜13日(金)
上野寛永寺をはじめ、谷中・根津・千駄木あたりではお寺の鐘の音が、生活の音風景になっています。今回はJR日暮里駅から4分、真言宗豊山派(しんごんしゅう・ぶざんは)のお寺「養福寺」を訪ね、28代住職、根岸栄宏(ねぎし・えいこう)ご住職にお話をうかがいました。
ご住職は養福寺の仕事と宗派の管理部門のお仕事もなさっている、とても多忙な方です。「東京散歩」のために貴重なお時間をいただきました。
養福寺は1620年開山という歴史あるお寺で、江戸時代には境内の真ん中に見事な“しだれ桜”があり、桜の名所として有名だったそうです。(現在、その桜はありません)また、養福寺は西山宋因(にしやま・そういん)が開いた俳諧の一派、「談林派(だんりんは)」の句碑がたくさんあることで知られています。
境内には文化財に指定されている仁王門があり、その奧に立派な鐘楼があります。この鐘は大正時代に養福寺の檀家である大橋一族によって寄進されたものだそうです。(大橋一族は現在の共同印刷の前身「博文館」の経営者。博文館は、幸田露伴や樋口一葉などのベストセラーを連発していた出版社)
養福寺は、東京大空襲で本堂をはじめ鐘楼堂なども焼失してしまいましたが、仁王門と鐘は被害をまぬがれ、昭和47年に鐘楼堂が再建されました。
それから、このあたりの毎夕6時の音風景として親しまれています。
ご住職のからの「同行二人(どうぎょうににん)・弘法大師といつも一緒、の気持ちで健全に生活していこう、そんな気持ちを持ってください。そして、今の自分があるのはご先祖様のお陰。それを思えば、どんなに忙しくても、朝仏壇に手を合わせる時間ぐらいありますね。ご先祖様を大事にしてくださいね」とのお話が心に残りました。
真言宗豊山派 補陀落山観音院 養福寺
東京都荒川区西日暮里 3−3−8 JR西日暮里徒歩4分
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