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6月27日(月)〜7月1日(金)
つまみ簪(かんざし)職人石黒誠治(せいじ)さん、一江(かずえ)さんご夫妻の仕事場を訪ねてお話をうかがいました。
"つまみ"は薄い小さな絹の布片をピンセットで"つまんで"作る装飾です。
つまみ細工は江戸時代、徳川・大奥の奧女中達が着物を仕立てた際、残った端切れを用いて行った手芸品です。つまり、起源は"セレブのアクセサリー"。いつしか町家の婦女子の間にも普及し、つまみ装飾のついた簪や櫛などが作られ、江戸後期には"つまみ"を専業とする職人・商人も現れ、江戸つまみ簪は参勤交代の武士や商人達の江戸土産として喜ばれたそうです。
小さな布片を組み合わせて"様々な草花""鳥や蝶などの生き物""水の流れ"といった花鳥風月を表現していきます。この時、「柔らかさを表現する丸つまみ」と「力強さを表現する角つまみ」の2つの手法だけですべてを表現するのが、何よりの難しさなんですね。
石黒さんのお仕事は、新しいデザインを考案して原型作品をつくり、それを職人さんたちに渡して量産してもらう、いわば"プレタポルテデザイナー"です。
ですから、映画・テレビの時代劇とか舞台用の特注品などもたくさん手がけていらっしゃるようです。それから、オーダーメイド、特注品の製作について注文が可能ということで、、、、クチュールの簪を作りたいという方もどうぞ。
今、つまみ簪のデザイナーさんは全国で15人程度。石黒さんのようにご夫婦や家族で作っていることが多いので、事業所の数でいうと5〜6軒なんだそうです。この人数で日本全国の「七五三」「成人式」「結婚式」などで使われる「つまみ簪」を一手に引き受けているわけです。
石黒さんの簪は、問屋さんを通して全国のデパートや着物屋さんで売られています。興味をお持ちの方、石黒さんまで電話でお問い合わせ下さい。
(有)石黒商店(05年10月まで改装中)
東京都台東区寿3−20−11
(03)-3841-6747
(仮店舗・江戸川区上一色1−11−14)
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