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6月6日(月)〜6月10日(金)
江戸切子職人、門脇健二さん・裕二さん親子を訪ねました。
切子というのは、ガラスに彫刻を施す技術、または、その技術によって仕上げられた製品のことをいいます。表面に赤、青、緑、紫、黄色などの色がかぶせてあるガラスに、スジ彫りで模様を作っていきます。縦横斜めの加工を組み合わせていくと、宝石のような模様が残るんですね。見た目にも美しく、豪華で、持ったときの重さや手触りも素敵です。ビールや冷酒、美味しく飲めそうですよね。
江戸切子の歴史は古く、171年前の1834年・天保5年、加賀屋久兵衛という人が作ったのが始まりとされています。その頃から伝わっている模様には、魚の鱗のような模様・魚子(ななこ)、竹カゴの編み目のような「籠目(かごめ)」、麻の葉・菊・格子模様などがあって、今でも江戸切り子の伝統的なデザインとして用いられています。
お父さんの健二さんは57才。江戸切子職人として40年以上のキャリアをお持ちです。息子のゆうじさんは33才。18才の時から6年半、外の工房で修行をつんでから家業を継いでいます。
門脇さんのところでは、今では、主に息子のゆうじさんが工房で作品を作って お父さんの健二さんは、デパートで開催される物産展や実演販売会などに飛び歩いているそうです。出演するイベントは年間で約50箇所にものぼるそうです。
門脇さんの作品のファンも多く、使わずにケースに飾っている方も多いようです。グラス1個が数万円の作品もありますから、使わず飾っておきたくなる気持ちもよくわかります。息子の裕二さんの作品をいくつか作品見せていただきましたが、やはり、ニューウェーブといいますか、一風かわったデザインもたくさんあって感動ものです。
江戸切子は江戸時代から続く伝統工芸ですから、「完成された技術を変えることなく守っていくもの」と思いこんでいましたが、江戸切子の世界は攻めてます。息子の裕二さんだけでなく、業界全体として“時代に合った新しい商品を作りたい”という気持ちが強いようです。
「門脇硝子加工所」直売しています。東京都江東区北砂3−4−23
03(3648)8676
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