「ＡＩスーツケース　実用化へ一歩前進」

番組制作担当の塚本です。

「知っていますか？ロービジョン」の番組では、これまでに二回にわたって、AIスーツケースを紹介してきました。

「こぼれ話」の欄で取り上げるのは初めてですので、AIスーツケースとは何かについて、簡単に触れておきます。

「AIスーツケース」は、江東区青海にある「日本科学未来館」が開発している視覚障害者向けの自律型誘導ロボットです。

スーツケースの中に、様々なセンサーやAIを搭載することで、障害物や周囲の人の動きを認識し、目的地まで視覚障害者を安全に誘導することが出来ます。

AIスーツケースを利用するには、先ず、専用アプリの入ったスマホを使い目的地を設定します。

スーツケースのハンドルに付いているボタンを押すと動き出し、センサーが障害物の有無や行きかう人の動きを察知し、それらを避けながら視覚障害者を目的地まで誘導します。

これまでAIスーツケースを使った実証実験は、空港や商業施設の中で行われてきた他、日本科学未来館から最寄り駅までの路上での実験が行われてきました。

そして今回、4月18日から連日、日本科学未来館の様々な展示を回る実証実験が行われることになりました。

実証実験は、一日に三回、一回につき四人が参加できることになっており、視覚障害者の方は、参加したい日の3週間前から電話（03-3570-9151）で事前予約を受け付けています。