「ハローワークを通じての就職件数の減少」

番組制作担当の塚本です。

今週は3月15日に行われた全国視覚障害者雇用促進連絡会と厚生労働省との話し合いの内容について、連絡会の田中章治さんにうかがった話を紹介しています。

今日は、ハローワークを通じた視覚障害者の就職件数が減少傾向にあるという実態についてです。

先ず、連絡会サイドは、「視覚障害者の職場定着・安定のために、視覚障害者のことをよく理解した専門の担当相談員を配置して欲しい」と要望しました。

これに対し厚生労働省の担当者は、「ハローワークの障害者専門窓口に配置する職員については、各種の研修を通じて資質の向上を図っている」旨の回答がありました。

また、ハローワークの紹介による視覚障害者の就職件数が、平成25年度以降減少傾向にあるという点について、厚労省は「視覚障害者の4割が就職するあんまマッサージ指圧師等の求人数が減っていること。年齢別にみると就職を希望する視覚障害者が高齢化している」ことなどを、その理由として挙げています。

いずれの回答も昨年の話し合いで示された回答と同じ回答で、何らの進展はありませんでした。ただ、連絡会の田中氏は、「要求は一朝一夕には通らない。数年単位で粘り強く交渉していく」と話しています。