「盲導犬ユーザー受け入れ拒否の実態報告」

番組制作担当の塚本です。

日本盲導犬協会は、25日(月)に昨年1年間の「盲導犬ユーザーの受け入れ拒否の実態報告」をまとめ、公表しました。

そこからは、「盲導犬を連れた視覚障害者に対する人々の理解は深まったと思いますか」という問いに対して、「以前と変わりはない」とする回答が全体の62%に達していることが分かりました。

調査は236人の盲導犬ユーザーを対象に行われ、「受け入れ拒否にあったことがある」と回答した人が103人で、全体の44%に達しています。

また、「障害を理由とした差別があった」とする回答も81人で、全体の34%を占めています。

「受け入れ拒否が起きた場所」としては、最も多いのが飲食店への入店拒否で114件、次いで交通機関での乗車拒否が25件、宿泊施設への宿泊拒否が18件となっています。

更に、受け入れ拒否にあった103人のうち60人が複数回にわたって受け入れ拒否を経験しており、中には1年間に7回も受け入れ拒否にあった視覚障害者もいました。

来月1日からは、改正障害者差別解消法が施行され、各事業者において、障害者に対して合理的配慮を行う義務が課せられます。

これによって、盲導犬ユーザーに対する差別的な接し方が改善されることが望まれます。

尚、日本盲導犬協会のホームページには、「盲導犬受け入れ拒否対応事例集」が掲載されており、こちらも参考になさってください。