「お互い様、共に育ち働く職場」

番組制作担当の塚本です。

3月16日(土)に視覚障がい者の当事者団体「タートルの会」の交流会が、「視覚障害者の就労の現状」をテーマに開かれました。

交流会では、先ず、障害者職業カウンセラーの相沢保氏が講演し、「障害者の雇用促進のために大切な事は何か」といったテーマで話をされました。

この中で相沢氏はキーワードとして、「雇用される障害者の不安感と、雇用する企業側の負担感の解消」を挙げていました。

障害者雇用では、働く側も雇う側も共に不安感や負担感を持っており、この二つの先入観を解消することこそ、「お互い様、共に育ち働く職場」を築くことにつながるという指摘でした。

相沢氏はハローワークに勤務した経験があり、「ハローワークのスタッフは、視覚障害者の見え方についての知識が少ないため、なかなか職業紹介の専門性を発揮できていない」とも指摘していました。

この交流会に参加した視覚障害の当事者からは、「視覚障害者の会社内でのキャリア形成への不安」「職場で次々に導入されるOA機器を使いこなすことへの不安」など、様々な意見が寄せられていました。