「コード化点字ブロック」

番組制作担当の塚本です。

3月18日が「点字ブロックの日」であることから、昨日のこの欄では、世界最初の点字ブロックが、なぜ岡山市内に敷設されたのかの歴史を紹介させていただきました。

これを受けて、今日は、点字ブロックの開発技術の進化が進んだ事によって生まれた「コード化点字ブロック」について触れます。

この「コード化点字ブロック」は金沢工業大学の松井くにお教授が中心となって、技術開発が進められてきました。

金沢工業大学が公表している資料によりますと、「コード化点字ブロック」は、通常の点字ブロックの25個ある点に、色を付けたもので、これをスマートフォンのアプリで読み込むことで、音声情報が提供されます。

これによって、視覚障がい者の方が行きたい方向に誘導する情報が提供できるほか、観光客や訪日外国人に向けて観光情報を提供することも出来ます。

提供できる情報量は、1枚の点字ブロックにつき、1億3421万7728通りという膨大なものです。

金沢市内の一部区域に敷設されている「コード化点字ブロック」を利用して、辻嵐飛鳥さんという視覚障がいのあるユーチューバーの方が、実際に歩いてみた様子や感想などを画像としてあげていますが、「とても親切な作りだ」という感想を述べています。

「コード化点字ブロック」が敷設された歩道を歩いていくと、「前方は〇〇美術館方面です」とか、「ここは〇〇バス停の前です」とかの音声が流れ、目的地までの誘導が可能となっていました。

辻嵐さんは、「このコード化点字ブロックが、将来、駅や空港、公共施設に普及すれば、視覚障がい者が迷うことなく、目的地に行けるようになるのではないか」と感想を話しています。

「知っていますかロービジョン」の番組でも、将来、この「コード化点字ブロック」を取材してみたいと思います。