「障がい者のための就職・転職フェア SMILE」

番組制作担当の塚本です。

3月9日(土)東京・大手町で「障がい者のための就職・転職フェア SMILE」が開催されました。

様々な障がいを抱えながらも働く意欲に燃える人たちと、障がい者の雇用に積極的な企業をマッチングするためのイベントです。

会場に出展した企業・団体は23社と3団体の合わせて26。

当日は300名を超える障がいを持った方々が参加し、いずれの出展ブースにも人の列が途切れることはありませんでした。

視覚障がい者で再就職先を探しているというある男性は、「左眼は全く見えず、右眼はぼんやり見える程度だが、人の顔は認識できない。前の会社で働いているうちに、視覚障がいの症状が進み休職したが、休職期間が1年間を超えたため、会社の規定で退職せざるを得なかった。再就職先として、パソコンの実務能力を生かせるような仕事に就ければいいと思っている」と話していました。

また、会場で「知っていますかロービジョン」の番組をよく知っているという方と出会いました。

その方は、「直近の仕事は有期雇用で、4年間ほどパソコンの実務を中心とした仕事に就いていたが、3年経ったところで、あなたとの雇用契約は更新しないと言われた。つまり雇止めになった。正規社員として働けるとは思っていないので、非正規でも雇用してくれる会社はないかと思って、3社ほどの出展ブースを回ってみたが、ちょっと難しそうだと感じた」と話していました。

視覚障がい者の雇用が狭き門であることを改めて感じました。