「通学路に音響式信号機の設置を求める全盲の大学生の活動」

番組制作担当の塚本です。

先日、これまで取材でお世話になっていた全国視覚障害者協議会代表の山城理事から電話を頂戴し、「大学の正門前の横断歩道に音響式信号機の設置や、バス停までの道に点字ブロックを作って欲しいと、東京都庁や警視庁に要請する活動を続けてきた大学生がいるので、メデイアで紹介してもらえないか」という連絡を頂戴しました。

この大学生は、現在、大東文化大学の3年生の全盲の学生で、板橋区内の大学の正門前の横断歩道に音響式信号機を設置して欲しいとの要請をたびたび、東京都庁や警視庁に対して行ってきました。

全盲の為、横断歩道を渡ろうにも信号の色の識別はできません。

また、全盲の方は、横断歩道を渡れるかどうかを車の音で判断するという事ですが、大学正門前の道路は片側3車線もあって広いうえに、上を首都高速が走っていて、車の音で渡れるかどうかを判断するのは無理です。

また、仮にこの横断歩道を渡れても、そこからバス停に行くまでには、もう一つ横断歩道があり、ここには、点字ブロックを敷設して欲しいと要望してきました。

全国視覚障害者協議会の山城代表理事は、この大学生の要請活動を支援してきました。

その甲斐あって、来月には音響式信号機や点字ブロックが設置されるような動きは有るということですが、まだ正式の連絡はないという事でした。

大学生が4年生になる4月の新学期までには、設置して欲しいとしており、この「こぼれ話」の欄でも注目していきたいと思います。