「全盲のラジオパーソナリティ」

番組制作担当の塚本です。

2月9日(金)の朝日新聞朝刊の「ひと欄」に全盲のラジオパーソナリティとして、吉田重子さんという方が紹介されていました。

吉田重子さんは、2013年から札幌市内のコミュニテイFM局「三角山放送局」で、毎月一回、土曜日の午後3時から4時まで、「音を頼りに、音便り」という生放送の番組を担当しています。

吉田重子さんは、先天性の疾患により生まれながらの全盲者として、人生を歩んでこられました。
札幌視覚支援学校などで約40年間、教員を務めてこられ、「点字から始まるメッセージ」というエッセー集を出版したのがキッカケで、この番組を担当することになったという事です。

インターネット上で、過去のこの番組を何本か聴くことができました。
1時間の番組内で、4曲ほどの曲をかけ、音楽と吉田さんの穏やかな語りでつなぐという聞きやすい構成です。

柱となるコーナーは二つで、一つは「水に流さず右往左往」というコーナーです。
ここでは、最近の社会の動きなどから、吉田さんがどうしても自分の見方・考え方を伝えたいというテーマを選び出して、伝えています。
国会での岸田総理の答弁の問題点を指摘したりもします。

そして番組の柱となるもう一つのコーナーは、「本の紹介」コーナーです。
月に一冊、オススメの本を紹介するコーナーですが、これは是非、番組でやってみたかったコーナーだそうです。

来月は是非、この「音を頼りに、音便り」という番組をリアルタイムで聞いてみたいという気になりました。