「災害時に感じるご近所付き合いの大切さ」

番組制作担当の塚本です。

全日本視覚障害者協議会」の発行している「点字民報」という冊子の2月号に、能登半島地震で被災した視覚障害者の手記が掲載されています。

最も被害の大きかった奥能登に住んでいた視覚障害の会員は、4人いたということですが、そのうちの2人は2次避難所に移っているという事でした。

また、1人の方は断水と寒さに耐えながら、被災地に残って復旧作業に取り組んでおり、残る1人の方は必要な医療を受けるために金沢市内に移ったという事です。

避難所生活を体験された方々は、周囲の人たちの親切に感謝しながらも、視覚障害者が避難所で暮らすことの大変さを語っていたという事です。

また、今回の地震では新潟県でも被害が出ていますが、新潟市に住む視覚障害の女性は、「このたびの地震で改めて気づいた事は、いざという時に頼りになるのは身内や近所の人たちです」と記しています。

自分の町内の民生委員が誰なのかを把握すること、自分が要援護者登録をしていたかどうかを確かめて、避難が必要になったとき、誰が声を掛けてくれるのかを知っておくこと、そして日ごろから周りの人たちとの繋がりを大事にしなければならないなどの点を挙げていました。