「テレワークの是非」

番組制作担当の塚本です。

コロナ渦以降、テレワークという新しい働き方が広がりつつあります。

テレワークであれば、視覚障害者の方にとっては、通勤に伴う負担が減るので、こうした働き方はいいのではないかと思っていました。

ただ、一概にそうとは言い切れない現実があることを知りました。

全日本視覚視覚障害者協議会」が発行している「点字民報」という機関誌の23年10月増刊号で、視覚障害の働く女性からの投稿には、「テレワークは直ちに撤廃して欲しい」という内容の文章が掲載されていました。
少し長くなりますが引用させていただきます。

「コロナの縛りがきつく、テレワークだけだった時は、これがストレス以外の何物でもありませんでした。
私たち視覚障害者は職場で他の方々と顔を突き合わせて仕事をすることに安心感を覚え、仕事とプライベートのスイッチをはっきり切り替えることも出来、自然とコミュニケーションが生まれるので、テレワークは直ちに撤廃して欲しいと、心の底から改めて痛感しています。」

この文章を読んで、通勤に伴う危険性がないという観点からのみ、テレワークは視覚障害者の為になるとは単純には言い切れないと感じた次第です。