「視覚障害者の就労の壁」

番組制作担当の塚本です。

「知っていますかロービジョン~
0と1の間」の番組は、3月31日に放送の予定で、番組のテーマは「視覚障害者が働くという事」です。

視覚障害者を含め障害者が働きやすい環境を作ることは、日本社会の大きなテーマの一つです。

番組では視覚障害者の方々の就労の現場を中心に取り上げます。

まず、視覚障害者の就労の現状はどうなっているのでしょうか。

全日本視覚障害者協議会」の田中章治さんに聞いてみました。

田中さんによりますと、「障害者全体の雇用は確かに増えているが、視覚障害者にかぎってみると、ここ4~5年は減っているのが現状だ。特にハローワークでの視覚障碍者への仕事の紹介件数は減っている」という事でした。

ただ、
全盲の人とロービジョンの人とでは就職率には大きな差があり、全盲の人が仕事を見つけるのは、なかなか厳しい現実があるようです。

その背景には、視覚障害者は仕事をするのは無理ではないか、特に事務作業は難しいのではないかという先入観が、日本企業の経営者にはあるのではないかと見られています。

田中章治さんは、「視覚障害者にも事務能力の高い人はいる。どういう仕事をしてもらえるのか、それなりに工夫すれば視覚障害者に出来る仕事はある。そういう積極的な雇用主がいてくれればいいのだが」と話していました。

尚、視覚障害者の雇用問題に特化した団体としては、「全国視覚障害者雇用促進連絡会」があります。