「能登地震被災地の視覚障害者の方々の続報」

番組制作担当の塚本です。

「石川県視覚障害者の生活と権利を守る会」という団体に、10日(水)夜の時点での状況を聞いてみました。

この会のメンバーは28人。
地震発生以来、LINE、メール、携帯電話などで連絡を取り合い、これまでに全員の無事が確認できたということです。

特に被害の大きかった珠洲市の避難所に避難している視覚障害の方は、「避難所でトイレに行こうとしても、誰か周りの人に案内してもらわなければならない。少し動こうとしただけで、他の人にぶつかったりするので、何をするにしても一人ではどうにもならない」と話していたという事です。

また、「金沢市など安全な場所に行きたいが、道路がいたるところで隆起したり陥没したりしており、動きがとれない。車を運転できるわけではないので、誰かに乗せていってもらわなければならないが、ガソリンも十分には補給できないので、それもできない」という事でした。

避難所に避難している視覚障害者を支援する人が留意すべき点などについては、「日本ロービジョン学会のウェブサイト」に掲載されています。

更に、金沢市内でも場所によっては液状化現象で家が傾いてしまって住めなくなった視覚障害者の方もおり、「現在、避難所にいるが、いづれ市営住宅か県営住宅に移るしかない」と考えている人もいるという事でした。