「りんごのたな」

番組制作担当の塚本です。

昨日、一昨日と二日間にわたって紹介してきた「読書バリアフリーフォーラム」が開催された東京・池袋の「あうるすぽっと」の建物の中に、豊島区立中央図書館があり、そこに「りんごのたな」というコーナーが設置されています。

この「りんごのたな」というのは、全ての子どもたちに読書の楽しみを保障するために、スウエーデンの図書館で1993年に始まり、その後、世界各地に広まっているサービスで、豊島区立中央図書館はこのサービスをいち早く取り入れました。

図書館の一角に設けられた「りんごのたな」には、視覚障害の子どもの為の点字絵本、大活字本、マルチメデイアDAISY図書などのほか、視覚障害以外の障害のある子供たちのための様々な図書が並べられています。

また、豊島区内には外国人の子どもたちが多いことに配慮し、多言語絵本のコーナーもあります。

今年夏に発行された豊島区立中央図書館の「図書館通信」という冊子には、視覚障害のある職員で点字指導員として働いている松本晶子さんが、寄稿しています。

松本さんは公立図書館の点字絵本の蔵書数がまだまだ少ないことから、晴眼者の友人の協力を得て、自分で点字絵本を製作するという仕事にも取り組んでいます。

こうした「りんごのたな」の数を増やそうと、「りんごの棚プロジェクト」が活動を進めています。