「読み書きが困難でも本が好き」

番組制作担当の塚本です。

視覚障害者が読書を楽しもうとすれば、
点字図書がすぐに思い浮かぶことでしょう。

それ以外にも、
音声図書、大活字本、或いは対面で朗読してもらうなどの方法もあるでしょう。

ただ、
こうした読書のバリアフリーが必要なのは、視覚障害者に限った事ではありません。

12月10日(日)に開かれた「読書バリアフリーフォーラム」には、ディスレクシアの当事者の藤堂栄子さん、筋ジストロフィー患者の中野まこさんらが出席し、読書することへの熱い気持ちを語っていました。

ディスレクシアの為バリアを感じている人でも読書を楽しむ方法として、藤堂さんは、「語感を楽しむ」「物語をたのしむ」「知識を増やす」の三つを挙げ、具体的には読み聞かせ、音声で聞く、動画などでみる、読みやすい図書を利用するなどの手段に触れていました。

そしてこうしたバラエテイに富んだサポートを「学び方のビュッフェ」という言葉で表現し、多様な形の学びの必要性を訴えていました。

また、筋ジストロフィーで、本のページがめくれないなど、読書環境に困難のある中野さんは、読書バリアフリーの考え方を広める第一歩として、「障害者のためにという考え方を捨てよう」と呼び掛け、「みんな当事者になって欲しい。誰もが読書バリアフリーの当事者になって欲しい」と訴えていました。

この読書バリアフリーフォーラムの模様は、後日「文字・活字文化推進機構」のHPにアップされます。