「視覚障害者雇用に積極的な企業の取り組み」

番組制作担当の塚本です。

先週来、この欄では視覚障害者の就労・雇用の問題を取り上げてきましたが、今日は視覚障害者の雇用に積極的に取り組んでいる大分県のジェイリース株式会社について触れます。

この企業は、家賃債務保証・医療費保証・養育費保証など保証関連事業を行っています。

以前にもこの欄で紹介した「タートルの会」の「情報誌タートル第61号」で、ジェイリースの取り組みが紹介されています。

ジェイリースで社員の体調管理の為、マッサージなどを行うヘルスキーパーとして採用されている女性は、先天性の視覚障害者で、盲学校に在学し、あんま・マッサージ・指圧師の免許を取得しました。

この女性は、ジェイリースという会社の働きやすい点として、「多くの視覚障害者を雇用しているが、社員の方々はいい意味で無頓着で、単純にその人の能力を生かし評価することに重きを置いてくれていて、職場環境に恵まれていると、いつも思う」と記しています。

また、雇う側のスタッフも、「視覚の障害によって、出来ることと、出来ないことがあるが、お互いに遠慮なく話すことによってギャップを埋め、どうしたら出来るようになるかを常に考えている」と記しています。

ジェイリースでは、このほか、就労に困難を強いられる視覚障害者の就労を金銭面でサポートすることを目的に、返還義務のない奨学金を支給する「ジェイリース奨学基金」の制度を立ち上げています。

視覚障害者雇用の色々なヒントが、ジェイリース株式会社の取り組みにはあるようです。