「打合せのときに不自由なこと」

番組担当の白石(ロービジョン者)です。

今日は打合せなどの際に起きるちょっとした不自由なことをお話します。

現在私は“人の顔がある”ことは分かりますが、顔の特徴や向いている方向が分かりずらい状態です。

先日打合せがあり、机を挟んでこちら側に私ともう一人が横並び、向かいにAさんがいました。

Aさんが、「年末年始はお休みとれそうですか?」と質問してきました。

この時、Aさんが私に言っているのか、隣の人に言っているのかが分かりません。

Aさんははっきりどちらかの顔を見ながら言っていると思われます。

私の隣の人の顔を見て質問している場合、私が答えるとAさんからすると少し意外に思われるでしょうし、私に質問している場合、私が黙っていると感じが悪くなります。

小さいことかもしれませんが、人のコミュニケーションは相手の視線や表情も大きな要素となることを痛感する今日この頃です。

こちらが何か言った場合も、笑ってくれているのか渋い顔をしているのかで、その後の話の進め方が違ってきますが、それを感じ取ることができません。

コロナ禍ではテレビ・ラジオのリモート出演が多くなりました。特にお笑い芸人さんは、体全体の雰囲気で“間”を考えるからリモートはつらいとおっしゃっていました。

私は一般人ですが、表情が分かりずらいだけでこれだけ会話がしずらいので、最高のトークを生業としている芸人さんのリモートの辛さははかりしれないと思いました。