「歩行訓練セミナー」

番組制作担当の塚本です。

11月18日(土)に、東京・四谷にある視覚障碍者の方々の患者会であり、同時に様々な支援活動を行っている「タートルの会」の11月交流会に参加してきました。

この日の交流会のテーマは、「歩行訓練とはどんな訓練なのか」というものでした。
講師には東京視覚障害者支援センターの機能訓練課長で、歩行訓練士の中村亮さんが招かれていました。

中村さんからは、「歩行に必要な能力とは何か」「歩行訓練とは具体的にどんな訓練なのか」「視覚障碍者が歩行中に経験する危険なケース」など六つの論点で説明がありました。

このうち、視覚障碍者が一人で歩いているときに経験するつまずきや、危ないと思われる歩行のケース」としては、「歩道を歩いているときが意外に危ない」という点が指摘されていました。

通常、歩道は車道よりも少々高く作られているのが一般的で、「歩道は安全」と考えられがちですが、「歩道を歩いていたと思っていたのに、いつのまにか車道に出てしまう」ケースが多いそうです。
特に駐車場が歩道の脇にある場所では、歩道は車道に向かって傾斜がついており、知らず知らずのうちに、車道に体が流れて行ってしまうケースがあるとのことでした。
また、駐車場の入り口を、曲がるべき路地と間違えて入ってしまい、どこを歩いているか分からなくなってしまうことにも注意が必要とのことでした。

講師の中村亮さんの、「視覚障碍者にとって、歩道は非常に歩くのが難しい」という言葉が印象的でした。

「タートルの会」では、こうした視覚障碍者の方々のための交流会を定期的に開催しています。詳しくは、「タートルの会」のHPをご参照下さい。