RAB青森放送「耳の新聞」

番組制作担当の塚本です。

11月9日付のこの欄では、全国盲学校弁論大会の模様を放送したNHK「視覚障害ナビラジオ」を紹介しました。

今回は、「RAB青森放送」で毎週日曜日の朝6時40分~7時まで放送している「耳の新聞」というラジオ番組を取り上げます。

「耳の新聞」は1978年放送開始と言いますから、既に55年の歴史を持つ長寿番組です。
この番組の最大の特徴は、番組の企画・取材・構成から出演まですべて視覚障碍者が担当しているという点です。

11月5日(日)の番組では視覚障害を持つ女性がパーソナリテイを務め、障害者の就労を支援する青森市内の「アラン」という事業所を紹介していました。
番組のゲストとして呼ばれた「アラン」の代表も視覚障碍者の一人でした。

番組では「アラン」で行われている職業訓練の様子、「アラン」に通う障碍者が集まって開いたバーベキューパーテイーの様子などが、録音で紹介されていました。
こうした録音取材もすべて視覚障害の番組スタッフが行っています。

番組からは、なかなか仕事が見つからない障碍者に向けて、「一人で悩まず、就労支援の事業所に通うなど一歩前へ出て欲しい」というメッセージが発せられていました。

この「耳の新聞」は、2021年の日本民間放送連盟賞「ラジオ教養部門」優秀賞を受賞しており、文化放送の「知っていますかロービジョン」の番組の大先輩に当たります。

「耳の新聞」は、「ラジコのエリアフリー・タイムフリー機能」を使って、お聞きになることが出来ます。