「2026アジアパラ競技大会開幕~パラ柔道」

「2026アジアパラ競技大会開幕~パラ柔道」
番組担当の塚本です。18日(日)に開幕した「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」。19日(月)~21日(水)には愛知県武道館でパラ柔道の競技が開催されています。参加選手は全員、全盲または弱視の視覚障害者で、視覚障害柔道とも呼ばれる競技です。試合時間は4分。晴眼者の柔道とは違って、お互いに常に組み合った状態で技をかけ合います。晴眼者の柔道では、組み手争いに時間がかかり、なかなか技の掛け合いにならない試合を目にすることも多いですが、パラ柔道はすぐに技をかけ合うスリリングな試合展開を楽しめます。
今回のアジアパラ柔道には、パリパラリンピックで男子70kg級で金メダルを手にした瀬戸勇次郎選手が出場します。生まれつき弱視だった瀬戸選手は4歳で柔道を習い始め、高校2年生の時に視覚障害柔道に転向しました。日本代表にも選ばれ、パリパラリンピックでは金メダルを獲得。一つの大きな夢を達成したことで、なかなか次の目標を見つけることが出来ませんでしたが、今回の愛知アジアパラ大会を目指すことで何かを変えようとの決意を固め、「やり切って終わりたい」と言い聞かせて大会に臨むと話していました。
81kg級に出場する佐々木嘉幸選手(38歳)は、昼間はマッサージ師として働きながら、練習に励み日本代表の座を手にしました。20歳まではバスケットをやっていましたが、レーベル病で視力の低下に見舞われました。毎朝、目が覚めると昨日より見えなくなっていることに気が付き、失明の恐怖を感じたと言います。そしてバスケットを諦め、全日本視覚障害者柔道の試合を見に行った時に、その魅力にとりつかれ、その日に柔道着を買って、道場で練習を始めたという事です。アジアパラ競技大会での柔道の試合を見て、視覚障害の人たちが、「自分たちにも出来る」と思ってくれたら嬉しいと、佐々木選手は話しています。