「第24回チャレンジ賞・サフラン賞受賞者の声」①

「第24回チャレンジ賞・サフラン賞受賞者の声」①
「知っていますかロービジョン」の番組担当の塚本です。各方面で活躍する若い視覚障害者を表彰するチャレンジ賞、サフラン賞の受賞者が決まり、先月19日、授賞式が行われました。チャレンジ賞には筑波技術大学大学院の研究者の森敦史さん(34歳)が、サフラン賞にはピアニストでもあり、外資系金融機関の社員でもある菅田利佳さん(26歳)が選ばれました。月刊「視覚障害10月号」に二人の受賞者の寄稿文が掲載されていましたので、その内容を紹介します。
先ず、チャレンジ賞の森敦史さんは、「どうすれば出来るだろうというチャレンジ」というタイトルで原稿を寄せています。
森さんは先天性の盲ろう者で、3歳から難聴児の通園施設に通い、小学校はろう学校で手話を中心に勉強していました。小学5年生の時に筑波大学付属盲学校に転校し、点字などを習得し、中学部、高等部と盲学校での生活を送りました。
そして高校卒業後の次の進路を考えるに当たって、森さんは「盲ろう者が安心して働ける社会を作りたい」と考え、大学進学を決意します。盲ろう者の受験が可能かどうか約20校の大学に問い合わせましたが、受験を認めてくれたのは僅かに2校だけでした。筑波技術大学への入学を果たし、大学では友人たちとの交流を含め、様々な経験が出来たと振り返っています。その後は筑波技術大学大学院に進み、論文のテーマは「先天性盲ろう青年におけるICT活用と活用に向けた支援の可能性」としました。現在は、盲ろう者向けの電話リレーサービスシステムの開発に当たっています。