「eスポーツ×福祉で障害者と稼ぐ世界へ」⑤
| 「eスポーツ×福祉で障害者と稼ぐ世界へ」⑤ 「知っていますかロービジョン」の番組担当の塚本です。eスポーツを武器に障害者も健常者と対等にビジネスの最前線で闘える「超福祉」を目指してePARAという会社を創業した加藤大貴さんの著書「超福祉」(講談社刊)を基に、加藤さんの取り組みを紹介してきました。五回目の今日(8日)は、ePARAで働く全盲のゲームプレーヤーであると同時に、障害者の就労支援にも取り組む江崎実里さんを紹介します。 実里さんは先天性の弱視で、高校3年生の時に両目とも視力を失いました。大学では心理学を専攻し卒業しましたが、昨日この「こぼれ話」の欄で紹介した北村直也さんとの出会いをキッカケに、eスポーツのイベントに参加し、2023年にePARAに就職します。ePARAにとっては、大学卒の初の新卒の社員でした。実里さんは、入社後、eスポーツのイベントのMCをやりつつ、プレーヤーとしても活躍しながら、会社のSNS発信などの業務を担っていました。そして、実里さんには、ピアサポーターというもう一つの顔があります。ピアサポーターとは、障害や病気を持つ人が、同じ境遇の人の相談に乗り支えていく人を指す言葉です。視覚障害者の間では、こうしたピアサポートの持つ効果が大きいことは、「知っていますかロービジョン」の番組を始めた頃に聞いたことがあります。実里さんが、ピアサポーターとして取り組んでいるのは、障害者の就労移行支援の活動です。 就労移行支援の活動をするうえで、実里さんが大切にしているのは、スキルの向上だけではなく、「少しやってみようかな」と思える気持ちを引き出すこと、つまり、その人自身の中にある可能性に気づいてもらう事だそうです。そして実里さんの将来の夢は、地方にも視覚障害者が働ける場を作り出したいという事です。こうした実里さんの働きぶりをみて、加藤さんは、実里さんにはゆくゆくは障害者福祉事業のマネジメントを担うような仕事をして欲しいと期待しています。 以上五日間にわたって、加藤大貴さんが目指す「超福祉」について紹介してきました。更に詳しいことは加藤さんの著書「超福祉 eスポーツ×福祉で未来を変える 障害者と稼ぐ」(講談社刊)をご参照下さい。また、加藤さんが出演された文化放送の「田村淳のNews CLUB」(10月3日放送)は、ラジコのタイムフリー機能を使ってお聞きいただくことが出来ます。こちらも参考にしていただければ幸いです。 |