「eスポーツ×福祉で障害者と稼ぐ世界へ」④
| 「eスポーツ×福祉で障害者と稼ぐ世界へ」④ 「知っていますかロービジョン」の番組担当の塚本です。今週はePARAを起業した加藤大貴さんの著書「超福祉 eスポーツ×福祉で未来を変える 障害者と稼ぐ」(講談社刊)を基に、ePARAという会社の歩みを紹介しています。8日(木)と9日(金)の二日間では、ePARAで働く二人の視覚障害者にスポットを当てます。 今日紹介するのはNAOYAこと北村直也さんです。北村さんは、全盲のゲーマーであり、声優でもあり、ライターでもあり、エンジニアでもあるというマルチプレーヤーです。小学校の頃から野球好きだった北村さんですが、実況パワフルプロ野球(パワプロ)というゲームとの出会いが、新たな世界へ踏み出す扉を開いてくれました。全盲の北村さんにとって、ゲームは晴眼の友人たちとも対等に勝負できる世界でもありました。後に北村さんは、eスポーツの国内最高峰と言われる大会で、全盲のゲームプレーヤーとしては国内初と見られる勝利を達成します。この時、北村さんは、eスポーツが障害の有無にかかわらず、皆が真剣に没頭できるゲームだということを確信したと言います。 また、北村さんは盲学校の高等部3年生だった時に、声優養成所のセミナーに参加し、声優とエンジニアを目指すというもう一つの道にも足を踏み出しました。ePARAに就職し、ゲーマーとして活躍するかたわら、視覚障害当事者の声優による日本で最初の音声配信サービスの会社を起業します。 北村さんは、全盲のゲーマーであり、同時に全盲の声優・ナレーター・技術者でもあるという前例のないキャリアに挑戦し続けてきました。 「障害は個性である」という言い方は、これまで障害当事者の口から、しばしば聞かれる言葉でした。しかし北村さんは、こう考えています。 「障害それ自体は個性とは言えないかも知れない。でも何かとかけ合わさった時、その人だけにしか輝かせられない個性の種となる。」 |