「盲導犬の受け入れ拒否の実態」

番組制作担当の塚本です。

盲導犬を同伴してお店や病院など様々な施設を利用する際に、盲導犬の受け入れを拒否されるケースが、今も後を絶たず、盲導犬を利用しているユーザーの多くが、活動を制約されている現実があります。
こうした現実を受けて、日本盲導犬協会では今年夏、「盲導犬や視覚障害に対する認識」を探るための大規模なアンケート調査を実施し、先日、その結果が公表されました。

盲導犬については2002年に成立した身体障害者補助犬法によって、視覚障碍者が施設などを利用する際に盲導犬を同伴することが認められています。
しかし今回の調査では、この「身体障害者補助犬法を知っていますか」という問いに対しては、「知らない」と答えた人の割合が70%を超えています。

また、身体障害者補助犬法では、店舗や病院など様々な施設での盲導犬同伴の受け入れが義務付けられていますが、これについての賛否を調査したところ、賛成が77.8%、反対は僅かに2.7%でした。
しかし現実には、この1年間で盲導犬の受け入れ拒否にあったとするユーザーの回答が50.5%に達しており、法律への賛否と現実にはかなり大きな乖離があることが分かりました。

店舗や病院などが、どんな理由で盲導犬の受け入れを拒否しているのか。またそうした場合、日本盲導犬協会では、受け入れ拒否の施設に対してどのような対応をしてくれているのかなど具体例については、「日本盲導犬協会のHP」に掲載されていますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。