「9月は障害者雇用支援月間」

「9月は障害者雇用支援月間」
番組担当の塚本です。毎年9月は、JEED高齢・障害求職者雇用推進機構が定める「障害者雇用支援月間」です。今年2月、JEEDから障害者の就労の継続に向けた取り組みの中から、特に優れていると思われるケースを紹介した冊子が発刊されました。今日は、その中から視覚障害者の雇用継続に向けた取り組み事例を紹介します。
この冊子で紹介されていたのは、自動車部品の生産・加工などを主な業務とする荒川工業株式会社です。この会社に勤めるMさんは、勤続35年、54歳の社員です。Mさんは7年前に網膜色素変性症を発症し、視力は0.02へ低下し、更に色覚障害も発症します。
それに伴い会社は、Mさんの職場の作業環境や作業内容への配慮を検討することになりました。
具体的には、先ず、部品を保管する棚の表示を、Mさんの色覚障害に配慮し、白地に黒い文字で表示するように改めました。また、明るい環境で作業が出来るように可動式のLED蛍光灯を設置し、作業内容に応じて照明の位置を細かく調整できるようにもしました。Mさんの働く職場では、Mさんが困っている状況に気づいた社員が、進んで協力するという自発的な配慮(ナチュラルサポート)も行き届いていました。
こうした職場の様々な支援や配慮を受けて、今も働いているMさんは、次のように話しています。
「視覚障害を発症して1年間は、精神的に落ち込み、やりきれない思いがあった。しかし同僚が自分に出来る仕事を回してくれて、自分にもできることがあり、役に立っていると思えるようになった。作業内容によっては、以前の自分より能力が上がっていることに気づくことが出来て、障害がマイナスな面だけではないと思えるようになった。」