「地域住民の足、バス路線を守る取り組み」②

「地域住民の足、バス路線を守る取り組み」②
番組担当の塚本です。全国的に進むバス路線の廃止、縮小の動きは、視覚障害者の移動に大きな影響を与えています。全日本視覚障害者協議会が発行している「点字民報7月増刊号」の特集記事から、地方のバス利用者の声を紹介します。
和歌山県内に住む男性は、1978年に盲学校を卒業し、市内の病院に就職しましたが、当時は昼間は5~7分間隔、ラッシュ時は3~5分間隔でバスが運行されており、バス会社は「いつも乗客は満員で、面白いほどもうかっていた」と話していたということです。しかしその後、乗客数は徐々に減少し、バス運転手の人手不足も重なって、バス会社からは、盲学校のそばを通る路線などの廃止が発表され、その時、会社の担当者からは「バスは昭和の乗り物だったんですよね」と言われたこともあったということです。
また、高知県では、デマンド型のバスの運行が広がり、現在、高知市内で14路線で運行されています。デマンド型バスとは、利用者の予約に合わせて、経路やスケジュールを決めて運行する地域公共交通です。便利なシステムではありますが、これも一つの路線を維持するのに、行政から毎年約450万円の補助が必要で、今後、デマンドバスへのニーズが増えても、これ以上の補助は限界だなど、厳しい反応が上がっているという事です。