「光を失って見えてきたもの~ラジオ『ならでは』第二回放送」
| 「光を失って見えてきたもの~ラジオ『ならでは』第二回放送」 番組担当の塚本です。NEXTVISIONが「ラジオ『ならでは』」というポッドキャスト番組を始めていることは、以前、この欄で紹介いたしました。その第二回放送が配信されています。番組はNEXTVISIONの三宅理事長と副理事長で視覚障害の精神科医である福場奨太さんとの対談で、第二回放送の今回は、福場奨太さんが、挫折と喪失をチャンスに変えるというテーマで、ご自身の事を語っています。 福場さんは、網膜色素変性症を大学時代に発症し、精神科医になる頃から、患者の顔が見えなくなり、字も読めなくなってしまったため、一時は医師を引退することを覚悟しました。しかし或る日、精神科医の病棟で一人の患者が、福場さんの手を引いて、病室の出口まで連れて行ってくれたことがあったそうです。そしてその時、その患者が嬉しそうであることに気づいた福場さんは、「人は誰かの役に立てた時、嬉しいと感じるのではないか」と考えました。医師と患者の関係も、患者が一方的に医師から助けてもらう関係ではなく、お互いが持ちつ持たれつの関係になることも良いかも知れないと考えるに至ったそうです。患者が医師の役に立つのは珍しいことで、患者と医師の関係が、ウインウインの関係から、サンクスサンクスの関係になることも良いことではないかということです。 福場さんは目が見えない精神科医ならではのケアを心掛けています。医師は患者の表情をよく見ることを大切にしますが、福場さんは、表情よりも声に注目しています。声は思っていた以上に情報量が豊富で、患者の足音からも気づくことがあるということです。 この番組では、福場さんの語る「光を失って見えてきたもの」が、胸に響く内容となっています。 |