「12年間 お笑い芸人やって思う事~盲目の芸人 濱田祐太郎」③

「12年間 お笑い芸人やって思う事~盲目の芸人 濱田祐太郎」③
番組担当の塚本です。濱田祐太郎は小学6年生の時にテレビで「きよし・なるみのめっちゃ漫才」という番組を見た時に、「こんな面白いものがあるんや」と感じてお笑いの世界に魅かれ、中学生の時には、「将来は芸人になりたい」と思っていました。高校は地元の盲学校に進学し、あんまマサージ師の資格をとるために専攻科にも進み、6年間在籍します。そして、22歳の時に「お笑いの道に進む」ことを決意しました。
吉本興業の養成所に入りましたが、濱田祐太郎は、ネタを作ることを重視するよりも、「俺は普段通りの自分のままで、本当に経験したことをしゃべって笑いをとる」という考え方を守り続けます。「本当のことだけをしゃべりたい」との一念で、街中に出て人と人との会話に耳を傾け、それをネタにするという日々を過ごします。吉本興業養成所を卒業した時も、「このまま芸人として売れない状態が続こうが、倒れて野垂れ死にしようが、俺にはこの道しかない」と心に決めていたそうです。あえて、自分が視覚障害であることを隠さず、白杖を手に舞台に立ち、「目が見えない」ことをネタにもしていました。
「生まれつき目が悪くて、今はもうほとんど見えていません。それでも頑張って、吉本に入って芸人になりました。でも、吉本に入って、目どころか自分の将来も見えなくなりました。」
こんなセリフで笑いを取る中で、「これだけではちょっと暗くなるかな」と思い、「どっちか迷ったら、笑っといてくださいね」という言葉を付け加えるようになったということです。
この本のタイトル「迷ったら笑っといてください」は、舞台上でのセリフからとったものです。