「乗り越えたカベの先~パソコンスキルが支えてくれた」
| 「乗り越えたカベの先~パソコンスキルが支えてくれた」 番組担当の塚本です。5月16日(土)午後、視覚障害者の就労を支援する会「タートルの会」が主催する「ワークスタイルスポットライトスペシャル」というイベントが開催されました。冒頭で基調報告に立った松尾牧子さんは、「乗り越えたカベの先」というテーマで話しをされていました。 松尾さんは小学5年生で網膜色素変性症であることが分かり、30代で失明します。大学ではバイオリンを専攻しましたが、視覚障害により専門分野での就職をあきらめざるを得なくなり、その後、パソコン研修などを受けながら再就職にチャレンジしましたが、50社近い会社から採用を断られたということです。 しかしタートルの会からのアドバイスもあって、また、研修を積んできたパソコンのスキルへの評価もあって、何とか現在も勤務している会社に再就職を果たすことができました。ただ、入社してしばらくの間は、職場も松尾さんをどのように受け入れればいいのかが分からず、お互いに手探りの日々が続いたということです。 その流れが変わったキッカケは、松尾さんがアビリンピック(障害者技能競技大会)に出場を果たしたことでした。エクセルの課題を80分間で解くという試験で、そこでの松尾さんのエクセルの習熟度が評価され、入社6年目で正社員として登用されることになりました。採用直後は、視覚障害者への理解がうすかった社内の雰囲気も、松尾さんご自身が積極的に同僚や上司とコミュニケーションを深めたことによって、大きく変わってきたそうです。松尾さんは、講演の最後を「あきらめないこと」という言葉で締めくくっていました。 松尾さんは現在も仕事を続ける傍ら、世界的に有名な指揮者である小林研一郎さんのオーケストラのバイオリン奏者としても活躍されています。 |