「改めて問う視覚障害者の投票権」

番組担当の塚本です。この「こぼれ話」のコーナーでは、今年2月の衆議院選挙で問われた視覚障害者の投票権について度々触れてきましたが、東京都視覚障害者協会の会報誌「こだま4月号」に滝修委員長の投稿が寄せられていましたので紹介します。
この中では、先ず、今回の総選挙が急に行われ、しかも選挙期間が異例の短さだったことから、視覚障害者の投票に様々な問題が生じたとされていますが、滝修氏は「だから仕方がなかったで済まされる問題ではない」と指摘しています。
そのうえで視覚障害者が参政権を行使するに当たっての問題点として、先ず最初に指摘されているのは、「点字や大活字、録音による選挙公報が全ての選挙について発行されているわけではない」ことです。この他、「多くの場合、投票所となる会場が日常的に訪れる事の少ない場所であり、自力で行くことが困難な場合が多いこと」「最高裁判所裁判官の国民投票の投票形式ではプライバシーが守られていない」事が挙げられています。
そのうえで、「現在、投票率の低下が問題視されており、投票できるのにしない者に対する棄権防止の働きかけも大切だが、投票したくても出来ない、或いは投票することが困難な者に対する参政権の保障こそ真剣に考えてもらいたい」と訴えています。