「視覚障害者の投票に当たって求められる合理的配慮」

番組担当の塚本です。

昨日は「日本視覚障害者団体連合」が公表している「視覚障害者に対する差別・困りごと事例集」を紹介しましたが、この中に「視覚障害者の投票に当たって求められる合理的配慮は何か」について記されていましたので、本日はその内容を紹介します。

2月8日に投票が行われた衆議院選挙の投票では、急に決まった選挙で選挙管理委員会の準備が整わないなどの理由で、視覚障害者の投票に様々な支障が出たことが報告されています。

この事例集では、選挙で一般的に起こりがちな困りごとの事例が三項目記されています。

一つ目は、郵送で届く選挙の投票券に点字が付記されていないために、他の郵便物との区別がつかず、判別できないという問題です。

現状では、選挙の投票券に点字が付記されているケースはまだまだ少なく、投票券の入った封筒には必ず点字を付ける必要があると指摘されています。

二つ目は、投票所に点字器が用意されておらず、円滑な投票が出来ないというケースです。これも各選挙管理員会は事前に必ず点字器を用意するべきものと指摘されています。

三つ目は、盲ろう者が通訳介助者と一緒に投票所に行ったところ、通訳介助者に手伝ってもらうことを断られるケースです。

これについては、盲ろう者が投票するためには通訳介助者の支援が必須であり、投票所の運営マニュアルに通訳介助者が支援する旨を盛り込む必要があると指摘されています。

こうした困りごとの事例は、視覚障害当事者がその都度、声を上げなければならない問題で、そうした当事者の声によって合理的配慮の中味が充実していくことにつながります。