「障害に気づく 私から変える」③

番組担当の塚本です。

「障害に気づく 私から変える」
というテーマで開催された朝日新聞記者サロンの内容を紹介してきました。

記者サロンの後半では、「共生とは何か」
というテーマで意見交換が行われました。

共生という言葉は、あるべき社会を論じるときによく使われる言葉であり、「共生社会の実現を目指す」ことが、誰もが暮らしやすい社会を作るために必要な考え方であるととらえられてきましたし、私自身もそう思っておりました。

しかし記者サロンの議論の中で、車いすユーザーとして様々な不便・不都合を体験してきた竹石記者は、「障害のある人と、健常者は別な存在ではないのではないか。障害はグラデーションであり、共生という言葉を使わない社会が必要ではないか」という問題を提起していました。

これを受けて、日本障害者協議会の代表で、視覚障害当事者である藤井克徳さんは、「共生という言葉に違和感を感じる。うすっぺらい言葉ではないか。内なる差別をはらんでいる」と指摘していました。

そのうえで、「
障害者と健常者との分離政策を総点検すべきではないか」と提言し、更に「共生の為には、人々の意識ではなく、先ず政策が先行すべきではないか。インクルージョンという言葉は、包摂と訳されることが多いが、包摂という言葉は分かりにくい。分けないという考え方が必要だ」と述べていました。

共生という言葉を安易に使うべきではないということを実感しました。

この記者サロンの模様は、2月18日付の朝日新聞東京版の22面でも紹介されています。