「障害に気づく 私から変える」②

番組担当の塚本です。

昨日に引き続き、「障害に気づく 私から変える」
というテーマで開催された朝日新聞記者サロンの内容を紹介いたします。

この中では、「障害に対する社会のまなざし」
について触れられていました。

記者サロンに出演した朝日新聞の竹石記者は、自分自身が車イスのユーザーだった時期に体験したエピソードを話していました。

それは、車イスを使って地下鉄に乗ろうとした際、
車輪がホームと車両の間にはさまれてしまって、身動きできなくなり、ホームドアが閉まり始めて大変な恐怖心を味わったとき、乗客が車いすを車内に引っ張ってくれて助かったという体験でした

確かに乗客の機転や思いやりの心によって助けられたものの、
こうした車イスのユーザーがいつ遭遇するかも分からない危険な困りごとに対して、周囲の人の思いやりだけに頼っていて良いのだろうかというのが、竹石記者の問題提起でした。

これに対し、日本障害者協議会代表で視覚障害の当事者でもある藤井克徳さんは、駅の設計や駅の無人化の動きなどが、当事者抜きで決められていることの問題を指摘し、日本も批准している障害者権利条約では、「障害当事者を抜きに、障害者の事を決めないで」と定められていることに改めて触れていました。

障害者差別解消法では、民間事業者に対しても、障害者に対する合理的な配慮の提供が義務付けられています。

藤井さんは、「今の日本社会では、良い意味でのおせっかいが消えつつあるが、障害者に対する合理的配慮は個々のケースに応じて作り上げていくもので、その集積は未来の社会での蓄財となる」と話していました。