「視覚障害者の家庭で求められる地震対策」①

番組担当の塚本です。

12月8日深夜に青森県八戸市で震度6強の地震が発生したのを受けて、神戸にある視覚障害者のサポート団体「NEXT VISIONのホームページに災害対策に必要な準備をテーマにした動画がアップされています。

講師は東日本大震災、熊本地震、
能登半島地震などの被災地での情報収集に当たった原田敦史さん。

今日は視覚障害者が自宅で準備しておくべき日ごろの備えについての原田さんの講演内容を紹介します。

項目は以下の6項目にわたっています。

1、自宅の危険度の確認
自宅のある地域の地盤の強度はどのくらいなのか。
浸水などの恐れのある地域ではないのかといった情報を事前に把握しておくことが重要とされています。
国土交通省のハザードマップポータルサイトを利用すれば、住所を入力するだけで、地域の情報を音声で知ることができます。
その他、日新火災海上保険が運営する「すまいのリスクマップ」というサイトでも、住所を入力するだけで地震のリスクを確認できます。
一番良い方法は、地元の市役所や町役場などの危機管理担当のセクションに問い合わせてみる事だいうことです。
自治体の防災メールに登録しておくと、地域の防災情報が得られるそうです。

2、家具の固定
自治体によっては、家具の固定にかかる費用の補助があったり、現物支給のサービスもあるそうです。

3、非常持ち出し袋の準備
先ず携帯トイレを必ず入れておくことです。
また避難所の風呂に一人で入れないケースも想定して、体を拭くシート・水の要らないシャンプーの準備も必要です。
その他、避難所で色々な所を触ってしまうことも多いので、ビニール手袋、除菌シートもおすすめです。
更に必須なのはモバイルバッテリーの準備です。

4、食べ物、水の準備に当たって
水は1日3リットルを最低3日分。
この他、
水道が止まったときに給水所で水をもらう時に必要な給水袋の準備も必要です。
食べ物は缶詰やアルファ米などが必要ですが、
アルファ米を作る練習なども事前にやっておくことが必要ですし、缶詰を一人で開けられるかも確認が必要です。

5、避難所までの歩行訓練
避難所の事前確認は勿論、避難所まで一人で歩いていけるかどうかも訓練しておくことが欠かせません。

6、災害伝言システムの確認

以上の内容は、「NEXT VISIONのホームページから行間セミナーのコーナーにアクセスして頂くと、動画配信を視聴することが出来ます。