「全国視覚障害者雇用促進連絡会研修会~事務的職業への就労拡大に向けて」①

番組担当の塚本です。

視覚障害者が就職先を見つけるには、
まだまだ高い壁があります。

100社の就職試験を受けても全て不合格だったといった事例が報告されていたケースも耳にしたことがあります。

こうした就職事情を少しでも改善しようと取り組んでいる「全国視覚障害者雇用促進連絡会の研修会が、12月7日に開催されました。

今回の研修会のテーマは、「事務的職業への就労拡大に向けて」というものでした。

視覚障害者の仕事としては鍼灸関連の業務を思い浮かべがちですが企業や学校での事務分野の業種への就労の現状と課題が議論されました。

研修会の一人目の講師は、筑波技術大学保健科学部情報システム学科の坂尻正次教授です。

保健科学部は視覚障害者が学ぶ学部で、システムエンジニア(SE)と事務職の両方に対応したカリキュラムが組まれています。

就職活動にも力を入れており、1年次からインターンシップ、キャリア開発、就職ガイダンス、履歴書・自己PRの作成の指導、模擬面接などを実施しているという事です。

その結果、
就職先としては、SEと事務職がおよそ半々となりました。

今後の課題として、坂尻教授は全盲の学生の就職状況の改善を挙げていました。詳しくは、「筑波技術大学保健科学部のウェブサイト」をご参照下さい。