「障害理解への道~杉本梢さんの場合」③

番組担当の塚本です。

先天的な視覚障害者であった杉本梢さんが、
自らの障害とどのように向き合い、理解を深め、その後、障害の啓発活動に取り組むようになったのかを、著書の『いつも気にかけてくれてありがとうをもとに紹介してきましたが、今日はその最終回です。

著書の中で、杉本さんは、障害を持った人生を歩んできて、一番やりきれない瞬間は、障害について説明しても理解を得られない時だったと記しています

その解決策は何かと模索して、導き出した答えは、「
障害について学校で教えることが、当たり前になればいいのではないか」というものでした。

天職と思っていた教職の道を、体調悪化が理由でリタイアした後、杉本さんは、障害理解への道に一歩を踏み出す啓発活動を始めました。

障害者と接した時、多くの人は「どうしていいか分からない」と答えます。

でも杉本さんは、
どうしていいのか分からないのではなく、本当は分かっているのに、気づいていないだけではないかと考えました。

その「気づき」
を広めるため、杉本さんは啓発活動を続けています。

著書のタイトルにある、『いつも気にかけてくれてありがとう』は、日常にあふれていると考えています。

杉本梢さんの活動は、「日本心のバリアフリー協会のホームページに紹介されています。