「心のバリアフリーとは」②

番組担当の塚本です。

昨日に引き続いて、
埼玉県視覚障害者福祉協会のオンラインセミナーでの、「一般社団法人日本心のバリアフリー協会代表の杉本梢さんの講演内容を紹介します。

杉本さんは生後8カ月で先天性の視覚障害と診断されました。

見え方はコンタクトなしでは視力が0.02、コンタクトをつければ0.09という弱視で、全体がぼやけて見え、眩しさに弱く、暗い場所の方が見えやすいということです。

地域の保育園に通い、小学校は地域の小学校に入学しました。

目の障害のせいか、ケガすることが多い子供で、学力の低下も目立ったということです。

このため、
途中から視覚支援学校に転校することとなりますが、杉本さん自身は、この転校をなかなか受け入れることが出来ず、泣く泣く転校したと話していました。

視覚支援学校に転校してみて、杉本さんは、補助具の活用やルーペ、遠用レンズなど、様々な支援を受ける事の大切さを感じるとともに、自分自身が視覚障害であること実感したということです。

そして将来の夢として、「学校の先生になろう」という夢と出会う事が出来たと言います。

そして中学も支援学校に入学し、2年生の時に弁論大会で、自らの障害について話すことによって、障害を受容する一歩を踏み出すことが出来たと言います。

話をしても大丈夫なんだ」という体験をしたことが、現在の活動の原点になっているのではないかと、杉本さんは振り返っていました。

それでも高校進学後は、順風満帆な道のりとはいかなかったようで、詳しくは明日以降のこの欄で紹介いたします。