「視覚障害と難聴」

番組担当の塚本です。

以前、「こぼれ話」
の欄で目と耳に障害のある盲ろう者について触れたことがありましたが、「点字民報」10月臨時増刊号に「視覚障害と難聴」という特集が組まれていますので、その中から当事者の体験談を紹介いたします。

愛知県在住の女性からの投稿によりますと、この方は生後10カ月で失明し、45歳で左耳の聴力を失いました。

今のところ、
右耳は聞こえていますが、全ての音が右耳からしか入らないために、その音がどこから聞こえているのか、音源の位置が分からないことに苦労しています。

例えば、人に声をかけられても、相手の位置が分からないために、どちらを向いて返事をしていいのかが分からないということです。

また、駅のホームで電車の到着を待っていても、どちら側に電車が入ってきたかを、音で把握することが出来ないというケースもあります。

その他、
あらゆる音が右方向から聞こえるために、常に右を向いて移動してしまう事となり、迷路にはまってしまうこともしばしだという事です。

こうした盲ろうの障害者のサポートも、大きな課題と言えます。