「障害者支援施設の在り方に係る検討会」②

番組担当の塚本です。

厚生労働省で、この春から行われてきた「障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」の審議が大詰めを迎え、議論の取りまとめの段階に入っています。

日本視覚障害者団体連合が、先日の検討会に対して、視覚障害者の当事者団体の立場から、意見書を提出しました。

この意見書では、障害者支援施設の地域移行の考え方は理解できるとしながらも、視覚障害者を受け入れる支援施設・訓練施設は、今尚少数であり、多くの視覚障害者にとっては、居住地域に訓練施設が無いのが現状であると指摘しています。

更に、地域に訓練施設があったとしても、そこまでの移動が困難であり、同行援護サービスが、こうした施設への通所には使えないという現状について触れています。

そのうえで、意見書は、視覚障害者にとって、入所型の訓練施設は大きな役割を担っていると指摘しています。