「目を診る、その先へ~清水朋美医師の提言」②

番組担当の塚本です。

月刊「視覚障害」9月号に掲載されている国立障害者リハビリテーションセンター病院の眼科医、清水朋美先生の提言を紹介しております。

清水先生によりますと、現在、一般的にロービジョンケアと呼ばれる視覚リハビリテーションは、医学の分野では長らく取り上げられることが少なく、主に歩行訓練士を中心とする福祉の分野で発展してきました。

眼科学の古い教科書には、「医師は視覚障害が回復不能であることを患者に明確に宣告し(失明の宣告)、主導権を医師以外の専門職に譲り渡す必要がある」と記述されていました。

つまり、眼科医の間でのロービジョンケアや福祉分野との連携の必要性は、以前はあまり意識されていなかったということなのでしょう。

最近は、ロービジョンケアの重要性への認識は高まりつつあるとのことですが、それでもなお、患者を支援する手段や情報提供は圧倒的に少ないという現状があるそうです。

この状況はどのようにすれば打開することが出来るのでしょうか。

明日、この欄で清水先生のご見解を紹介します。