「戦後80年~視覚障害者と戦争」⑥

番組担当の塚本です。

先週は1週間、この「こぼれ話」の書き込みはお休みさせていただきました。

8月15日の終戦記念日に向けて、先週のラジオ番組は、戦争をテーマにしたドキュメント番組やラジオドラマが目白押しでした。

いずれも力作ぞろいでした。

ラジコで過去の番組もお聞きになる事ができますので、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

『障害者たちの太平洋戦争』(林雅行著、風媒社)という本が出版されています。

戦争で負傷し障害者となった軍人のことを、「せんそうしょうがいしゃ」と呼びますが、漢字では戦争障害者ではなく、戦争傷害者と書くことが一般的です。

戦争で負傷し、それがもとで失明、肢体不自由などの障害を負った人という意味合いを込めたものなのでしょう。

傷痍軍人と呼ばれる人たちですが、彼らも戦争の初期には、廃兵と呼ばれていたそうです。

しかしその後、廃兵(兵隊としては役に立たなくなった者)という呼び方はなくなり、傷兵という言葉に変わりました。

傷兵となった視覚障害の元軍人は、どのような処遇を受けていたのかなどの点については、明日以降この欄で触れます。