「全盲の和太鼓奏者 片岡亮太さん」①

番組担当の塚本です。

7月28日(月)に生配信された「NEXT VISION」のデジタルラウンジに、全盲の和太鼓奏者 片岡亮太さんが出演されました。

大変に興味深い内容のお話でした。

片岡さんは和太鼓奏者、パッカーショニストとして海外でも活躍しており、太鼓で現代の音楽作りに挑戦しています。

そしてもう一つ、社会福祉士としての顔も持っており、障害者の相談業務・カウンセリングにも当たり、障害者の悩みを聞いて、その先の社会資源につなげる役割にも当たってこられました。

片岡さんは10歳で失明し、盲学校に転校しました。

それまでは絵が得意で、絵描きを目指そうと思ったこともありましたが、諦めざるをえませんでした。

和太鼓との出会いは、盲学校の時です。

転校当時、盲学校には視覚障害だけでなく、重度の重複障害の子が沢山いたということです。

重度障害の子どもと接するのは初めての事で、最初は友達になることを避けようとしたこともあったという事ですが、同時にそうした感情を抱いてしまったことに自己嫌悪を感じたともいいます。

しかしそうしたわだかまりも次第に溶け、重度障害の友達を手伝うことに、心が救われるようになり、そうした体験が、大学で社会福祉を学び社会福祉士の資格をとることにつながったと話していました。