「当事者主導の支援とは~視覚障がい者ライフサポート機構”viwa”の活動」②

番組担当の塚本です。

視覚障がい者ライフサポート機構”viwa”の活動をまとめた書籍『当事者力』(理事長、奈良里紗編著)をもとに、印象的だった内容を、今日も紹介させていただきます。

”viwa”の活動は、大掛かりな事をやろうとか、これまでにどこもやったことの無いような新しい取り組みを始めようとかといった大それたことではなく、視覚障害者の日常生活での何気ない困りごとや悩みを聞く、掬い取る中から、何か解決につながるようなヒントを、皆で考えようという姿勢を常に持ち続けようとしているように見えます。

活動の中には、「視覚技塾」という取り組みがあって、視覚に関する様々な技を学ぶことを目指しています。

『当事者力』という書籍には、「出来ない事ではなく、出来ることに注目できるような技の共有を目指す」と記されていました。

「視覚技塾」で取り上げるテーマも、今、目の前にいる人にとって必要な情報は何かを考えて決められ、決して大勢の人の利益を重視したテーマ設定はしないということです。

一人の困った人に寄り添える団体でありたい。

この言葉に、”viwa”の活動のエッセンスが込められているようです。