「読書バリアフリーサポーター」

番組担当の塚本です。

先週はこの欄への書き込みをお休みさせていただきましたが、今日から再開致しますので、宜しくお願いを致します。

障害をお持ちの方で、本を読むのに困難さを感じている人は、視覚障害者の方々以外にも、数多くいらっしゃいます。

そうした人達に読書の機会を提供しようという試みが、読書バリアフリーサポートと呼ばれるものです。

このサポートを担う人材を増やそうと、「文字・活字文化推進機構」という団体が「読書バリアフリーサポーター養成講座」を主催しており、私はその講座を受講しております。

「知っていますか?ロービジョン」という番組を担当しているスタッフとして、「読書のバリアフリー」と言うと、見えにくい人、見えない人を想定してしまいますが、「読書に困難さ」を感じる人は、そうした人達だけにとどまりません。

ディスレクシアと言われる人たち、脳の障害を持っている人たち、更には在日の外国人なども含めて、読書に何らかのバリアを感じている人は多種多様です。

2023年に芥川賞を受賞した市川沙央さんの小説「ハンチバック」の中に、「私は紙の本を憎んでいた」という一節があり、紙の本以外に障害者が読書する機会が制限されていることが、世間に広く認識されるところとなりました。

読書バリアフリーサポーター養成講座で受講したことを、どう生かせるのか考えていきたいと思っています。